オードリー・タンさんの著書
デジタルとAIの未来を語るを読みました。
台湾のコロナ収束が如何にして実現したのか
オードリ・タンさんの物後の考え方、価値観が細かく記されており、
大変面白かったです。
人物
台湾のデジタル担当政務委員(閣僚)。
史上最年少の若さである35歳で上記、政務委員に入閣している。
閣僚になる前は、Apple社にてデジタル顧問として働いており、
Siriの開発などに携わる。
また、Perl6のpugsを作成した人物で一躍世界的に有名になった人物。
台湾のコロナ対策
オードリーさんが日本でも有名になったニュースとして、
マスク在庫管理アプリの開発があリます。
これは、コロナ渦でマスクの買占めが起きていた状況を
デジタルを活用し、打破したというニュースでした。
(このニュースを見た時、ワクワクしたのを覚えています。笑)
上記、アプリはOSSであり、(オープンソースソフトウェア)
誰でも改善提案が可能なものになります。
台湾のコロナ対策で本当にすごいと感じたのは、(普段の仕事に照らし合わせると
コロナ対策というプロジェクトに大して、
国という組織がプロジェクトとして成功を収めた所です。
どうやって成功させたのかが詳しく著書内には記載されていますが、
普段の仕事にも役立つ下記3つの内容の精度が高かった事が成功の要因だと感じました。
1.プロジェクトに関わる全てのステークホルダーと連携していること。(縦割りではなく、横割りの動き)
2.目的やゴールが共有されていたこと。
3.国も国民もWinWinになる舵取りをしていたこと。
特に3番目の考え方に感銘を受けました。
「誰かが違反するだろう」という政策ではなく、
「どの様にすればお互い協力できるのか」という政策を目指し、
コロナ渦で不利益を被る人たちと信頼関係を気づいた事が1番の成功だったと書いてありました。
これは、仕事や人間関係など信頼関係が発生するものに対しては、
全て同じ事が言えます。
当たり前のことかもしれないですが、
意外と意識してないと、それができていないんじゃないかと思います。
AIへの考え方
AIが仕事を奪う。
なんとなく、世の中的に上記考えの様な、
ネガティブなイメージが強い気がしています。(スカイネットのせいかもしれない笑
しかし、AIは人間の生活をより便利にするツールでしかないと記載されています。
ターミネータではなく、ドラえもんだよってオードリさんが記してました。
他にもいろいろ書いてあるけど、所感
最近、ビジネス書など読んでいると、
ある程度共通している部分があります。
ざっくりいうと、固定概念に囚われるな、
WinWinを目ざせ、いろんな価値観(見方)を学べ、
こんな感じです。
私としても共感できる部分だから、頭に残っているだけかもしれませんが笑
本書は上記大切な部分が、具体例を交えて記載されている印象で、
とても有意義な時間を過ごせました。
今後、また読み返したいと思える本でした。